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ぶどうプロジェクト

7月26日のぶどう畑のフィールドワークは、残念ながら参加者1名のため中止となりました。7月のぶどう畑は、草刈りと摘芽、菌との戦いで忙殺されました。菌の一つは白紋羽菌(モンバ菌)です。厳密に科学的に分析したのではないのですが、苗を購入した植原葡萄研究所に様々なデータや写真を送付したところ、モンバ菌との疑いが濃厚との返事がありました。この菌は、耕作放棄地などを畑化すると発生することが多く、非分解の有機物があると繁殖するとのことです。
当畑では、支柱をプラスチックではなく、篠たけを近くから伐採をしてきて使用してきました。また、草の対策と土の乾きすぎや肥料分として藁を根元に敷いてきました。この2つが、モンバ菌の「えさ」となり繁殖したようです。繁殖すると成長が止まり、前回、危惧していると報告したように葉が紅葉してしまい、2~3年後には枯れてしまうとのことです。決定的な処置方法はなく、非分解の有機物の撤去と消毒するのみとのことでした。
蔓延を恐れ、雨の中、全ての支柱と藁を除去し、雨の止んだ時に消毒として木酢液を全体に散布し、特にひどい木には農薬の消毒液を散布しました。拡大は止まったようですが、復活はありません。冬に徹底的な消毒をしてみます。


*藁に広がったモンバ菌、小さな白いキノコも見える


*支柱の竹に広がったモンバ菌


*7月下旬、赤く紅葉した葉は枯れてしまった

もう一つの菌による病気は、おそらく黒腐病。感染したぶどうの果実は、急に黒ずんで乾燥しミイラ状になってしまいます。7月中旬にはひどい状態の房は摘果しましたが7月下旬現在も進行中です。
なお、モンバ菌による害は、主にヤマソービニヨン、黒腐病は主に富士の雫に発生しています。風通しを良くすることが重要と考え、全ての房の周囲の葉を除去しました。


*実が熟成するのではなく、乾燥しミイラ状になっていく


*ひどい房を除去したら40kgにもなった

前述のように、ヤマソービニヨン(150本)には、黒腐病はほとんど発生していません。8月に入るとベト病やうどんこ病が蔓延してくるので、その予防のための消毒をしています。葉の上に白くなっているのが散布した消毒液ですが、この消毒液(IC-ボルドー)は、JAS法の有機栽培で認可されているものです。


*ヤマソービニヨンの房

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