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フィールドワーク

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2009年11月14日(土) 北杜市えがおファームを訪ねる 山梨県北杜市
今回のフィールドワークは、循環ワーカー養成講座の5回目の講座講師をしていただいた曽根原久司さんのご案内のもと、「NPO法人えがおつなげて」及び「関東ツーリズム大学」の活動拠点である北杜市を訪問しました。
農山村の遊休農地を、企業のCSR活動や人材活性化、安全安心な農産物調達の拠点として活用する現場を拝見しました。
限界集落の再興に力を入れている地域の方や行政の方の取り組みをうかがうとともに、耕作放棄地の開墾作業を体験してきました。下記のホームページもご参考下さい。
→ NPO法人えがおつなげて
■プログラム
11:00  韮崎で集合(車に分乗し移動)
12:00  「五郎舎(ごろうや)」にて昼食(北杜市須玉町小尾8658)
12:45  「増富の昔と今」の話を聞く
14:15  えがおファーム見学・開墾体験
16:15  現地解散(希望者は温泉へ)
▼報告
 今回の参加者は12名。10名はJR韮崎駅に集合し、4台の車に分乗して民宿「五郎屋」に移動。前日から現地入りしていた2名と「五郎屋」で合流しました。
山口代表や田中副代表は、自家用車で韮崎駅に集合。代表や副代表が車を運転している姿を拝見したのは初めてでした。「五郎屋」にて昼食&レクチャー。(12:00~14:15)
到着してすぐに、地元の食材をふんだんに使った昼食をいただきました。大きな具が入った味噌汁や揚げ物、炊き込みご飯など、どれも素材の味が活きた美味しくてヘルシーな昼食でした。
食後は広間に移動し、循環ワーカー養成講座でもお話しいただいた曽根原さんの活動紹介をうかがうとともに、地域の方や行政職員の方から、増富地域の活性 化にかける想いや取り組みを拝聴しました。例えば、現地で活動する小林さんからは、高齢化と過疎化が進み、路線バスの廃線化が進む中、増富地域に利便性の 高いコミュニティバスを走らせようとする取り組みが実を結びつつあるとの嬉しいお話をうかがうことができました。また、北杜市農政課と観光課からは担当職 員の方がいらっしゃり、耕作放棄地に対する農業政策面での取り組みをうかがいました。実は元々「五郎屋」は、観光課職員をされている藤原さんのお祖父さ ん、お祖母さんのお宅だったとのこと。祖父母の思い出の地である北杜市で、現在は職員として、地域の活性化に尽力されている様子をうかがい知ることができ ました。
このように、今ではすっかり地域の一員として打ち解けている曽根原さん達の活動も、はじめは「都会から来た実状を知らないよそ者」、カルト教団のような 「怪しい組織」として、穿った見方をされていたとうかがい、地域の信頼を得ることへのハードルの高さを再認識しました。また、そのような事柄も今となって は笑い話として紹介されていることからも、活動への信頼の高さをあらためて知ることができました。
▲五郎屋でのヘルシーな昼食。
みんなで撮影しているところを撮影。
▲現地で活動する小林さんから活性化にかける熱い想いを拝聴。 ▲行政の方の取り組みも拝聴。観光課の藤原さんは右の方です。

「CSRグループ」とともに開墾体験。(14:15~16:15)

私たちがお邪魔した日には、「CSRグループ」や「婚活グループ」などの4つのグループが同時にワークショップ活動をしていました。そのうちのあるグ ループは、泊りがけでビジネスモデルの検討会を行なっていました。特に有望なビジネスモデルは事業化が可能になるまで練り上げられるとのこと。その後一定 の資金が与えられた上で実行に移されるようで、これまでに既に増富地区で事業化されたものもいくつかご紹介いただきました。
お話しをうかがった後、私たちは、「CSRグループ」の仲間に加えていただいて耕作放棄地の開墾体験をしました。各人が大きなスコップを手に木の根の掘 り起こしに燃えました。日はすでに傾きかけ、あたりの空気はひんやりとしていましたが、体験が終わる頃には、じっとりと汗をかき、かなり熱く感じられるま でになりました。特に深く広く根を張る切り株は手ごわく、5~6名で協同で格闘したものもありました。強敵を掘り起こせた際には歓声があがり、心地よい達 成感を味わうことができました。普段会社勤めをしている時にはあまり味わうことのない貴重な体験でした。
開墾体験の後、希望者は車に分乗して温泉へ移動。汗を流しつつ、疲れた体を癒しました。末筆ながら、「NPO法人えがおつなげて」の皆さまには、大変お世話になりました。都会と農山村のつながりが深まり、双方がともに発展するような取り組 みが、今後ますます増えていくよう、微力ながらお手伝いしていきたいと感じました。本当にありがとうございました。
▲根っこ堀の先生にコツを教えていただきました。 ▲大物の根っこはさすがに手ごわかったです。 ▲解散の集合写真。達成感からみんなにっこり。

文責:寒田 亮

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