セミナー
月日 | テーマ | 講師 |
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2003年7月17日 | 東京の水問題と地下水 | 嶋津 暉之 氏 |
2003年7月17日(木)、東京の水を考える会及び水源開発問題全国連絡会の嶋津暉之(しまづてるゆき)氏による講演「東京の水問題と地下水」がノルドスペース セミナールームで行われました。 |
嶋津氏と会場 | 質問に答える嶋津氏 |
▼報告
水道水は昔と比べてまずくなったと言われている。しかし水道水すべてがまずいのではない。東京の水道水の味を比べ た統計結果では、一番おいしいのが地下水を水源とする昭島、次いで多摩川上流の小作、最後に荒川中流の朝霞となっている。味のよしあしは水道水の安全性に も関連している。発ガン性物質であるトリハロメタンが、昭島水道水ではゼロに近く、小作水道水では10μg/l、朝霞水道水ではその3倍の30μg/lも 含まれている。地下水はおいしく安全性に優れているだけでなく、大地震などの震災時に役立つという利点もある。本来なら積極的に利用されるべき地下水を現 在の水行政は切り捨てようとしている。
(略)
地下水をもっと利用するためには、雨水の地下浸透を推進すべきである。浸透ますや透水性舗装などで雨水を地下に浸透させ、地下水を涵養することができる。 こうした浸透施設はいくつかの区市で設置が進められてきている。しかし、トータルプランがなく、設置が計画的に進められていないため。その効果はまだ小さ い。また、水道水源として地下水の利用拡大を図るという目的がない。こうした姿勢を変えていくために、地下水を守る運動が新たに展開されようとしている。
(*)循環研通信第7号より一部抜粋→全文はこちら
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