セミナー

いよいよわが国で稼働している原発は3基となり、すべてが止まる可能性も大きくなってきました。脱原発を果たし、化石燃料の使用をできるだけ抑制するた めには、省エネとともに再生可能な自然エネルギーの利用が欠かせません。今回の循環研セミナーは、私達の足下にある安定的な自然エネルギーである地中熱を 取り上げます。
講師は地中熱利用促進協会理事長の笹田政克氏です。笹田氏は、自身が所有するオフィスビルに地中熱ヒートポンプシステムを導入し、自ら地中熱利用を始 め、初めの1年間で49％の省エネを実現しています。このビルを訪れた見学者も昨年末には1000名を越えたそうです。
日本中どこでも、いつでも安定的に利用できる地中熱。冷暖房、給湯、融雪など様々な需要に応えられ、電気や化石燃料の大幅な節約が可能。地中熱による冷 房効率は高く、夏は電力のピークカットに大きな効果があり、空調の排熱を大気ではなく地中に入れるので、ヒートアイランド現象の緩和に役立つとのことで す。その可能性に耳を傾けてみましょう。

【講師】
NPO法人　地中熱利用促進協会
理事長　笹田　政克 氏

■ 講師のプロフィール■
1977年東京教育大学大学院博士課程修了 （理学博士）、通商産業省工業技術院地質調査所に採用地殻熱探査課長、国際協力室長、地殻熱部長、1979-1980年 通商産業省工業技術院サンシャイン計画推進本部、1983-1985年 米国地質調査所研究員、1991-1993年 NEDO地熱調査部第二課長、2001年 産業技術総合研究所能力開発コーディネータ、深部地質環境研究センター長2007年退職。現在の職業 一番町笹田ビルオーナー、独立行政法人産業技術総合研究所研究顧問、芝浦工業大学非常勤講師、応用地質株式会社顧問、NPO法人地中熱利用促進協会理事長。
講演内容：以下のPDFファイルをご参照ください。

主な講演内容