セミナー
月日 | テーマ | 講師 |
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2002年12月10日(火) | 環境・資源としての水循環 -地下水の活用と地質汚染をめぐって- |
楡井 久 氏 |
2002年12月10日(火)、茨城大学広域水圏環境科学教育研究センター教授の楡井久氏による講演、「環境・資源としての水循環 -地下水の活用と地質汚染をめぐって-」がノルドスペース セミナールームで行われました。 |
▼報告 我々がこれから地下水を持続的に利用し、子孫にも残していくには、土壌汚染対策法も、水質汚濁防止法も、地質環境総体にとってはあまりにも限られた範囲しか対象としていません。地下水をどうやって使っていくのか、実際の中身を解明しようという法律はないのです。 さらに付け加えれば、地質汚染という概念には、排出規制によって対応できた大気汚染や水質汚濁と は違って、工場から排出源がなくなっても地下には汚染が残るという特徴があります。第2の不良債権問題が、地下にあるのです。ですから、地下水資源を再生 するには、地質汚染の概念しかないのです。 それでは浄化は可能なのか、ということですが、千葉県ではすでに何ヶ所も浄化できています。千倉 町では、地下水が完全にきれいになっており、NPO法人日本地質汚染審査機構による安全性のチェックを経て、市民の飲み水として利用されようとしていま す。茂原でも完全な浄化ができています。 そして、地下水の循環系は涵養源に配慮することで保全できるということを強調したいと思います。涵養源に重金属や有機塩素化合物などの毒物を入れないことが、地下水を守っていくうえでのひとつの姿勢ではないでしょうか。 (*)循環研通信第4号より一部抜粋→全文はこちら |
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