セミナー

2008年最初の循環研セミナーは、われわれの生存に欠かせない食と農の問題を取り上げました。
まず、食農版「不都合な真実」といわれる映画「食の未来」を上映しました。そのあと、遺伝子組み換え食品をはじめ食と農の問題について早くから警鐘を鳴らしていらっしゃる安田節子氏にお話をうかがいました。

映画「食の未来」を通して知っていただきたいこと　―安田節子氏から
私たちの食べ物の元である種子が一握りのバイオ企業に支配されていっていること、また、グローバリズムという世界規模の競争は、資本力のあるものが勝利す るという弱肉強食の市場競争を生み、それは熾烈な利益至上主義となって食の不祥事を絶え間なく生み続ける土壌となっています。大規模工業的農業畜産は食と 農の危機を招いています。しかし、それを打開するもうひとつの選択の道があることを映画は伝えています。

■講師のプロフィール
「食政策センター ビジョン21」主宰人・NPO法人「日本有機農業研究会」理事。主な著書に「消費者のための食品表示の読み方──毎日なにを食べているのか」（岩波ブック レット）、「遺伝子組み換え企業の脅威―モンサント・ファイル」（『エコロジスト』誌編集部）、「肉はこう食べよう、畜産をこう変えよう──BSEを乗り 越える道」（コモンズ）、「食べてはいけない　遺伝子組み換え食品」（徳間書店）などがある。